日本の漫画の歴史~江戸時代草双紙~

鳥獣戯画から、時代を経て江戸時代になると、漫画は現在の形にさらなる進化を遂げます。
江戸時代の漫画は、草双紙と呼ばれ、子供から大人まで楽しめる娯楽として販売されるようになったのです。

この時代で、初めて漫画は本という形態を取るようになります。
本という冊子の形になり、絵を次々に描く事で本に書かれている人物の行動に動きが出てくるようになりました。

同じ主人公が、全身で立っている姿や顔のアップといったイラストを組み合わせることで、より魅力的に話を伝えられるようになったのです。

そして、現在の漫画に使用されている吹き出し技法もこの時代に登場しています。
段々、現代の漫画に近づいてきました。

話のジャンルも多様化し、子供向けのお伽話や、大人向けの怪談物、心中といったホラー作品、恋物語といった作品が多くなったのです。

漫画は、庶民に非常に人気で、イラストで話の内容がよく分かるために、文字が読めない人にとっては、ありがたい楽しい娯楽の1つだったのです。
この時代の有名作品は現在でも名高い作品が多く、現在でも舞台化されているものもあります。
四谷怪談」「曽根崎心中」といった作品です。
実は、意外にも漫画の元祖から有名になった作品ということは知られていないのです。

そして、漫画作品は有名な画家の一番最初の仕事でもありました。
かの葛飾北斎は、実は漫画のイラストを最初に担当して、メキメキと腕をあげて最終的にかの有名な、富嶽三十六景を描き上げます。

この富嶽三十六景ですが、漫画に利用されている技法がよく現れている作品なんです。
同じモデルを、遠近感を用いて表現し、また非常に動きを感じさせる構図となっています。
ただの風景画の域を超えているのは、漫画を書く際に培った背景に書かれている、人間や雲の躍動感を感じさせる動きにあります。

こういった、動きを感じさせる作品は、正に葛飾北斎が漫画のイラストを担当していたことに起因すると考えられます。

この素晴らしい漫画の世界ですが、残念なことに江戸時代の一時期風紀が乱れるといった理由で、発禁されなりました。
表現の自由を制限されたた、急激に漫画は、勧善懲悪の内容にシフトしていきます。
そして、絵ではなく、文章作品へ進化し、挿絵入りの文章作品が連載されるようになっていきます。
これが現在の新聞小説につながっていくのです。

今回は、江戸時代の漫画に関して紹介いたしましたが、現代に更に近くなって来たと思います。
ですが、漫画は多くの娯楽からも影響を受けているので、今度はその部分に関して歴史を絡めて紹介いたします。

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